サヤ取りとは何か?
サヤ取り投資とは、売りと買いを組み合わせた手法です。
サヤ取り投資のやり方としては、株価の似たような2つの銘柄を組み合わせて、投資する対象を決めます。
このチャートの場合、A社(実線)とB社(点線)がほとんど同じ動きをしていますが、現在の株価水準では、B社>A社となっているのが分かります。
このように、同じ株価の動きをしている組合せにおいて、A社とB社の株価変動の差のことを「サヤ」と呼びます。
サヤ取り投資法とは、B社>A社となっているチャートの場合に、B社を空売りして、A社を買うことによって、A社とB社のサヤを取りに行く手法です。
2社間のサヤが、時間と共に縮小してきたところで決済することによって、「サヤ」分を利益として得ることができます。
売りと買いのポジションを同時に持つことを「両建て」と呼んでいます。
サヤ取り投資は、常に2つの銘柄のサヤを狙って、利益を得ていく手法です。
突然の暴落があっても、A社とB社の株価の動きが同じであれば、ポートフォリオは影響を受けることはありません。
どんな状況でも利益を挙げやすいことから、「世界三大利殖術のひとつ」とまで呼ばれています。
サヤ取りは、裁定取引と呼んだり、ペアトレードと呼んだりすることもあります。
プロの投資家の中では、サヤ取りの手法は、ごく一般的なやり方です。
個人投資家が、プロの投資家と同じリスクヘッジの手法を活用することによって、投資レベルを格段に上げることができます。
証券市場は、素人、プロ関係ない厳しい市場です。
プロと互角に戦える知識と武器を手に入れることで、個人投資家でも勝てるようになります。