株価の上昇を抑える要因
株価の動きの特性として、上昇のスピードは遅いが
下落のスピードは早いという特徴があります。
これは、よく人間の心理を反映したもので
大衆の心理が、マイナスの要因ほど
ネガティブに働くため、このような動きになります。
今回のEU離脱の件は、かなり大きなマイナス材料ですが
こういうマイナスの材料が出てしまうと
株価が安くなったとしても
安いから買おうという気が出てきません。
結局、株は買う人がいなければ支えがなくなり
売り物に押されて、下落のペースが速くなります。
また、ザラ場中の動きを見ても
板にぶつけてでも売り急ぎたい人が増えてくるので
下落のペースが速くなってきます。
下落材料の要因はあるのですが
結局は、買い手が不在になるというのが大きな理由です。
特に今回のような場合は
かなり心理的な要素が尾を引く形になると思います。
EU離脱という、誰もが経験したことのない事で
何か起こるか分からないという不安に駆られます。
個人に限らず、機関投資家さえも
EU離脱がもたらす影響度というのを把握し切れていません。
正確には、把握しようと思っても
前例がないために、すべてを把握しきれないということです。
みなが不安に思えば、株が売られることはあっても
積極的に買おうという気はしてきません。
これが、株価の上値が抑えられてしまう要因なのです。
不安要素がぬぐい去られないと
割安感からの買いは多少は入るかもしれませんが
積極的な買いにはつながっては来ません。
EU離脱という未知の要素が大きいからこそ
株価の回復には、相当な時間がかかりそうです。
ブログランキングに参加しています。記事を読んでいただいたら、下のバナーをポチッとご協力お願いします。
株式投資 ブログランキング