中国での価格破壊
最近、中国との取引を調べる事があるのですが
中国のマーケットは、常識では考えられない価格破壊が進んでいます。
特に、物を中心としたところは
中国国内では、独特のマーケットが形成されていて
なかなか全体を理解するのは難しいです。
中国国内では、割と見られる現象なのですが
例えば、製造原価100円の品物が
お店では50円で売られていたりします。
原価を下回る値段で、商品が売られているのです。
こういう事象は、色んな商品で見られています。
全容は良く分からないところが多いのですが
色々ヒアリングしていって分かったことではありますが
中国では、とにかくボリュームビジネスです。
大量に買い付けをする代わりに価格を下げる。
中国は、本当にお金持っている人は持ってますから
大規模に買い付けをして、とにかく価格を下げるのが
中国独特の商習慣になっています。
問題は、大量に買い付けて、売れるかどうかは
そのときには一切考えられていないことです。
とにかく安く仕入れた人が偉いという文化です。
実際に、大量に仕入れた分が、綺麗に裁ければいいですが
必ずしも全て売れるとは限らず。。。
そうなると、原価割れしてでも、投げ売りするということが
中国国内では起こってきます。
投資で言えば、完全に損切りなのですが
少しでも投資したお金を回収しようということです。
それでも、安い商品を手に入れるために
人が集まってくると言うのが、中国でのある種のステータスになってます。
中国人は「見栄」をとても大事にしますから
そうした傾向が強く出ている感じがします。
まだ、こうした傾向が見られるのは中国国内だけですが
一部の商品は、原価割れした商品が日本に来ています。
こんな商品が大量に流れてきたら
インフレを起こすどころか、デフレの流れです。
原価割れの商品が流通するというのは
常識的には理解にしくい構造です。
中国市場の影響は、確実に世界のマーケットを壊している気がします。
※投資コラムは、柿田の経験に基づき、サヤ取りだけに限らず
様々な投資や事業を通じての気付きをご紹介していきます。
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