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世界市況

なぜ、アルゼンチン国債が再びデフォルト?

4日のアメリカ市場は、独立記念日のため休場となっています。
 
アメリカ相場の動きがなかったことから
ヨーロッパ市場も含めて、落ち着いた動きになっています。
 
 
ここ最近、ニュースで取り上げられているのが
アルゼンチンの債務問題についてです。
 
アルゼンチンは、2001年にデフォルトしていますが
再度のデフォルト危機になっています。
 
ただ、今回懸念されているデフォルトは、2001年の時とは違って
裁判の問題から、デフォルトが懸念されています。
 
 
2001年のデフォルトは、国債債務が大きく膨らんで
国債を返せるあてがなくなったためデフォルトしたもので
一般的に想定されるデフォルトです。
 
2001年にデフォルトした際に、約9割のアルゼンチン国債の投資家が
債務の削減に同意したのですが、残りの1割は全額弁済を求めて
アメリカで裁判を起こしていました。
 
裁判の結果で、全額弁済を認める判決が出され
全額弁済しない場合は、残り9割の債務削減に同意した投資家にも
利息の返済も認めないという判決が出ています。
 
 
今のアルゼンチンは、利息を返せるだけの原資はもっておき
財政的には問題はないのですが、全額弁済するとなると
ちょっと話が違ってきます。
 
また、アルゼンチン国債の債務削減に同意した9割の人は
ゴネれば全額弁済してもらえたのであれば納得できません。
 
 
アルゼンチンが、今後どのようにこの問題に対して対応していてくのか
実際には、財務上は問題ないと見られていることから
一般的に理解されるデフォルトとは、違う見方をした方がいいと思います。

2014年7月7日
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