FXでのサヤ取りは有効か?
今日のテーマは「FXでのサヤ取り」についてです。
サヤ取りは、色々な組合せで考えられるという話をしました。
実際に色々な組合せが考えられるので
そこが、サヤ取りの面白いところでもあります。
セミナーでも良く聞かれる質問の一つとして
「FXでサヤ取りはできるのか?」
という事です。
ちょっと株式投資からはネタが離れますが
FXの方が小資金で始めることができますし
レバレッジも効きます。
なので、もしFXでもサヤ取りが応用できるとしたら
面白い組合せであることには間違いありません。
それで、結論から言ってしまうと・・・
個人的には「FXでのサヤ取りは再現できていません」
FXで、サヤ取りの原理が働くというのは
かなり色々な実験を繰り返しましたが
有効な方法には至っていません。
サヤ取りのやり方そのものは、株もFXも同じなので
考え方は一緒なので応用はできますが
儲かるペアがなければ、サヤ取りとしては機能しません。
FXの場合は、株と違って、そもそも取引できる通貨が少なく
意外と為替の動きは似てると思われるかもしれませんが
サヤという観点でみると、あまりに動きが不規則で
安定して取れるというものではありません。
ひとつペアの例を挙げてみると
USD/JPY と EUR/JPY
の組合せというのは、どちらもJPYに連動して
何かしらの相関性があるように見えますが・・・
この取引は、結果的には USD/EUR の取引と同じです。
で、USD/EURが周期的に動いているか?というと
もちろん、そんな事はありません。
結局のところ、サヤ取りの考えをFXに応用しても
最適なペアがないというのが、私の検証結果です。
為替の動きは、国の方針によって、一気に変わります。
日本円が、アベノミクスで急速な円安になったように
一旦動き始めると、為替の動きは戻ってきません。
そのうち、サヤが戻ってくるというような
安易な考え方は、為替の世界では難しいと思われます。
結論としては、サヤ取りをするのであれば
日本株での取引が、なんと言っても分かりやすくて安定しています。
サヤ取りであれば、日本株での取引が断然良いです。