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投資コラム

投資家心理を操る「対話」

マイナス金利導入から、週が変わりました。
 
先週は、黒田バズーカ第3弾が大きな話題になりましたが
日銀としては、上手にコントロールしていると思います。
 
日本に限らず、世界の中央銀行は
今それぞれ金融政策に、大きな舵を切っています。
 
 
日本やヨーロッパは、利下げの方向に。
それも、極限を超えた利上げの断行。
 
一方で、アメリカは利上げの方向に。
 
 
最近は、マーケットも各国中央銀行の流れを
特に意識するようになっています。
 
中央銀行も、それが分かっていて
市場が期待することを把握しながら、上手くコントロールしています。
 
 
先週の、日銀のマイナス金利導入については
サプライズ感があり、まさかという印象が強いです。
 
というのも、これまでの黒田総裁の発言では
マイナス金利導入は、全く検討していないと発言していたため。
それが、意表を突いてのマイナス金利導入です。
 
市場の予想を超える事が起こると、マーケットは急変します。
 
そのことを理解して、日銀は良くコントロールしていると思います。
 
 
一方で、市場との対話ができていないのが、ヨーロッパや中国。
 
ヨーロッパも、昨年末に市場予想を裏切る結果を出し
ユーロが総崩れの展開となりました。
ある意味サプライズなのですが、マイナスのサプライズ。
 
 
そして、中国は人民元のコントロールで対話に失敗し
世界的な金融危機を招いてしまっています。
 
 
 
とにかく、今は市場がどんなことを期待するのか。
 
その内容を把握して、最低でも市場の期待に沿うように
できれば、その上でサプライズを出せるように
内容を決めていく必要があるのです。
 
各国の中央銀行の決定については
最低限の情報として、チェックするようにしましょう。

2016年2月1日
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