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投資コラム

財務諸表を読み解く

企業のファンダメンタルに基づく長期投資をする場合は
財務諸表をある程度読み解くのは必要です。
 
株価の上昇=企業の成長というのが基本路線ですので
企業の成長無くして、株価の上昇はありません。
 
だから、業績の良い銘柄を選び
将来性のある会社が、株価が伸びていきます。
 
 
難しい財務諸表の読み方は置いておいて
企業の将来を見るのに分かりやすいのが
 
「売上原価率」
 
だと思っています。
 
売上原価率は、売上÷原価で計算されるもので
その計算の通り、いくらの原価でいくらの売上が出ているかを
はかるための指標になります。
 
500円の原価のものを、1000円で販売すれば、原価率50%
そういう単純な計算です。
 
 
伸びる企業というのは、この原価率が低い企業です。
言い換えると、原価を掛けずに、売上が出る会社というのは
伸び率が非常に大きいです。
 
IT企業が、その一つ分かりやすいところで
初期のソフト開発にはお金がかかりますが
一度開発してしまったソフトは、ほぼ原価をかけずに販売できます。
 
売れば売るほど、原価率が極端に低くなっていくのが
IT企業の特徴でもあります。
 
だから、IT企業はPERも高めに見られますし
成長性があるからこそ、株価も大きく上昇する余地があります。
 
 
サヤ取り的な商売、例えば商社のようなビジネスだと
右から左に横流しするだけなので、サヤ抜きの安定ビジネスです。
 
でも、この場合は、低い原価率というのは期待できません。
 
わずかな利幅を狙って、コツコツとやっていく。
数量勝負のビジネスということになっていきます。
 
 
 
サヤ取り投資も、安定した商社型ビジネスと同じで
1つ1つの取引についての安定度は高いのですが
あまり大きな利益率は期待できません。
 
そうなってくると、数で勝負するしかありません。
 
資金をできるだけ多く投入して
トレード回数を増やすことで、トータルの利益を増やす。
 
これが唯一の方法になってきます
 
 
財務諸表見ていると、サヤ取りってこんなビジネスだなぁ。。。
と、ふと考えてしまいました。
 
完全なる職業病ですね(笑)

2016年2月2日
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