鉄余り脱却の期待から鉄鋼株が上昇
1月11日(水)の日本市場は以下の通りとなりました。
・日経平均株価 19,364円(+63円)
・TOPIX 1,550.4ポイント(+8.0ポイント)
・東証1部出来高 19億4433万株
・同売買代金 2兆1801億円
・同値上がり996銘柄、値下がり863銘柄、変わらず145銘柄
11日は日経平均が+63円となり、若干の上昇。
しかしながらトランプ新大統領の会見を夜に控え
取引自体は低調に推移し、売買代金も2兆円台前半と
低水準に留まりました。
低調な売買の中で、株価が上昇したのが鉄鋼株。
日経平均採用銘柄の上昇率で
1位JFE-HD(+5.54%)
2位新日鉄住金(+4.56%)
5位神戸製鋼(+3.85%)
となり、いずれもランキング上位に。
中国発の鉄余りの現状を、中国当局が政策によって
改めるのではないか、という投資家サイドの期待感が
その背景です。
鉄余りが本当に改善するようなら、日本の鉄鋼会社に
とっても追い風となりますが、具体的な政策発表
にまでは至っておらず、鉄鋼株の上昇は一時的なものに
なる可能性もあります。
本日夜のトランプ新大統領の会見で、金融市場がどのような
反応を示すかが、最大の注目点。
サプライズ発言があれば、明日の東京市場の値動きが
荒れる可能性があるので、新大統領の発言及びそれを受けての
米国市場の動きを注視したいと思います。
既にサプライズ期待の買いも膨らんできており
オプションボラティリティがたかまってきているのが
期待感の高まりを示しています。