期待と不安と相場
相場の動きは、人間の心理戦です。
何事もなければ、相場には大きな動きは出てきません。
相場が動くのは、何か期待があるか
逆に不安があるかのどちらかになります。
期待が大きい時には、相場が上昇しますし
不安が大きい時は、相場が下落の方向で作用します。
相場には、「材料」と呼んでいるニュースが出ていますが
その材料によって、期待なのか不安なのかを
相場参加者が判断して、相場が動いていきます。
問題は、出てきた材料が、期待なのか不安なのか。
それが非常に変わらないのが、相場の動きが読めないところです。
例えば、良い決算発表という材料があった場合
期待: 純粋に決算が良かったという、今後への期待
不安: 今の決算が頂点なのではないかという不安
という2つの心理が出てきたりします。
だから、材料の善し悪しを判断するのは難しいのです。
ただ、ひとつ決まったことがあるのは「不安」の要素。
それは、誰もが経験したことのないことは
期待よりも不安が勝ちます。
人は、予測できることは、良い事と悪いことの両面を
予見することが可能ですが、経験したことがないことは
不安の方が圧倒的に勝ってしまうからです。
今の相場では、英国のEU離脱のブリグジットが
再び不安な材料として取り上げられています。
人々の不安が大きく勝ると、相場は一気に下落に傾きます。
これから、20日にトランプ政権が発足しますが
こちらは良く分からない不安もあるのですが
相場のこれまでの動きから見れば、期待が強く動いていました。
ブリグジットの不安 vs トランプ政権への期待
という心理戦が、今の相場で起こっています。
もし、トランプ政権が不安要因に傾いたとしたら
一気に相場も冷えてしまいそうです。
※投資コラムは、柿田の経験に基づき、サヤ取りだけに限らず
様々な投資や事業を通じての気付きをご紹介していきます。
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