アメリカ自動車関税
経済的には全体的に落ち着いていますが
いつも突発的に何かやってくれるのは、トランプ大統領です。
今週は、アメリカに対する自動車の輸入に対して
25%の関税を掛けるという話が出てきました。
現在のアメリカの輸入車に掛かる税率は2.5%です。
もともと、最初アメリカがTTPに参加していたときは
この関税をゼロにしようと動いていた訳ですが
今度は関税をゼロにするどころか、10倍の25%という話。
先日は、鉄鋼に対して25%の関税を課しましたが
それについでの規制強化ということになります。
ご存じのように、日本は自動車産業に多く支えられています。
自動車メーカーというと、イメージできるところは
トヨタ、ホンダ、日産などの国内メーカーでしょうが
自動車部品を作る中小企業を含めると
かなりの人が、自動車産業に従事していると言われています。
しかも、アメリカの輸入自動車のうち30%が日本車なので
この関税強化は、日本にとっては大打撃です。
トヨタなどの大手だけの影響であれば
まだ体力のある大手なので耐えられるのかも知れませんが
中小企業まで巻き込まれることになってくると
日本国内の産業が、非常に厳しい事態になることが予想されます。
今週、自動車関連の株価が下がりましたが
自動車のサプライチェーン全体を考えると
その程度の話で済むのかどうかも、非常に気になるところです。
マレーシアもそうなのですが、車の価格もさることながら
日本の自動車の技術は特に高いものがあり
他国の自動車メーカーでは、なかなか真似のできない良さがあります。
実際の消費者からみると、品質の良い日本車が好まれるのは
ごく当然の事のように思うのですが
関税がかかることによって、車の価格があがってしまうと
消費者としても、困るところだと思います。
関税の話は、お互いの国が守るべき領域があって
その戦いになるのですが、トランプ大統領になってから
今まで、目に見えてこなかった事が、堂々と明るみに出ています。
貿易戦争、経済戦争のような事案が
今度はどんどん増えていくのは、必然なのかもしれません。
経済的には、予想できない強化の波が訪れる可能性があるので
常に突然やってくるリスクがあるという認識をもって
取り組んでおくことが必要かもしれませんね。
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