株式投資の複利効果
投資をするときに「複利」を活かすという事を
良く聞く言葉だと思います。
複利で増えるというのは、定期預金などで考えてもらえば
一番分かりやすいのですが、利息で得られた金額を
さらに元本として投資に回すことで
より高い元本で運用することにより、投資パフォーマンスを
最大化することを言います。
複利の効果を得るためには、利息や配当などが
できるだけ短い周期で得られることがポイントになります。
例えば年に1回の配当よりも、年に4回配当があれば
より、多くの元本を運用することが可能になるわけです。
ところで、株式投資において、複利の運用はあるのでしょうか?
株式投資で、複利の効果を得るような方法は
実際には難しいというのが正しいです。
短期売買を繰り返して、複利効果を得ると言う
間違った認識もあるので、気を付けてください。
例えば、
100万円投資して、10%の値上がりで売却
110万円を再投資して、10%の値上がりで売却
(結果的に121万円になっている)
100万円投資して、20%の値上がりで売却
(結果的に120万円になっている)
という2つのパターンがあった場合、前者の方が複利効果が利いて
実際には、うまく運用しているように見えます。
ですが、これは単なる数字のトリックです。
前者の方を株価に置き換えて分解してみると・・・
100万円投資(1000円×1000株)して、10%の値上がりで売却
110万円(1100円×1000株)を再投資して、10%の値上がりで売却
結果的に121万円(1210円×1000株)になっている
ということで、実際には株価は1.21倍に増えていることになり
実は同じ軸で比較されていないことが分かります。
株式投資で複利の効果を得るとしたら、それこそ配当金を使って
それで再投資するというのがひとつ方法になりますが
実際には、配当金で再投資できるだけの金額に到達するのは
なかなか難しいのではないかと思います。
よって、株式投資で複利効果を得るというのは
考え方としては、かなり難しいのではないかと思います。
複利の効果を得るというのは、
定期預金のような特性を持つもの、元本保証で、配当があるものが
簡単に計算することができますし、利にかなっていると思います。
そもそも、元本割れするような商品において
複利の効果を得るというのは、考え方としてはありですが
あまり現実的ではないものが多いと思います。
複利の効果は大きいのは確かですので
元本保証タイプの投資商品で、しっかりと運用していくのがお勧めです。
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