キャピタルゲインのスプレッド
今日の投資コラムは、スプレッドについて考えてみます。
投資手段も色々ありますが
大きく分けて、インカムゲイン狙いと、キャピタルゲイン狙いと
2つの手法があると思います。
株式投資は、一般的にはキャピタルゲイン狙いです。
株を買って、売るという事は
株価が値上がりすることを期待して買うわけで
キャピタルゲイン狙いということになります。
キャピタルゲイン狙いは、有効な投資手法ですが
見落としがちな大事なポイントが
「キャピタルゲインのスプレッド」
です。
キャピタルゲインのスプレッドとは何かというと
買値と売値の価格差の事を言います。
普通、マーケットにおいては、買値と売値は
違う値段がついているのが普通です。
キャピタルゲイン狙いを考える時に
ついつい、買値と売値が同じであるという前提で
物事を考えてしまいがちになるので、気を付けないと行けません。
株でも、仮に今買った株をすぐに売ったとすると
通常は1ディック分は、損失を出してしまいます。
例えば、100円で買った株をすぐに売却すると
99円でしか売れないということです。
しかも、そこには手数料が発生してきますので
実際には、手数料まで勘案すると、もっと低い金額になります。
金額が大きくなると、スプレッドも当然大きくなりますので
特に大きな投資をするときには、スプレッドに注意が必要です。
例えば、新築のマンションを買ったとして
すぐに売却すると、既にその時点で損失になります。
ほぼ確実に、新築マンションの買値と同じ値段で売れることは
基本的にはないと思います。
新築不動産の場合は、特に注意が必要だと思いますが
新築のマーケットと、中古のマーケットは、基本的に別物です。
新築のマーケットの方が高いのが普通ですので
そもそも、同じマーケットで比較することが間違っています。
自動車もそうですね。
新車を買って、すぐに売ったとしても、同じ値段で売れることはありません。
納車された時点で、すでに中古価格のマーケットですので
数十パーセントくらいは、新車時点からは価格は下がると思います。
いくつか事例を挙げましたが、キャピタルゲイン狙いの投資は
必ず、買値と売値の間にスプレッドが生じます。
マーケットでの価格差も当然ありますし
そこに手数料を加えて考えると
買ってすぐに売却して、利益になることは、まずありません。
結局、キャピタルゲイン狙いの投資をするためには
時間軸を有効活用して、長期間で投資を考えていかないと
ほぼ確実に、損失になってしまうと思います。
短期投資が好みの人には、キャピタルゲイン狙いは
そもそも、あまり戦略として合わないことが多いので
基本的な戦略として、しっかり考えて投資活動をしましょう。
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