借金は借りた人の方が強い
今日もギリシャ関連をテーマにしてみます。
お金を借りるときにあたって
「お金を借りるまでは、貸し手が強い」
「お金を借りた後は、借りてが強い」
という風に言われます。
お金を借りたいと思っている人は
貸してくれる人に、何とか貸してもらえるように
必死で頭を下げてお願いするものです。
銀行からの借り入れでも同じですが
借りる時は、銀行の審査に通るように
必死で、色々と動きます。
ところが、いざお金を借りた後になると
借り手の方が一気に強くなります。
貸した人は、返してもらわないといけないので
借り手の人に切られてしまうと
借金を返してくれないかも知れないからです。
不思議な感じではありますが
機嫌を損ねて返してもらえないのが一番の大損害なので
貸し手の方が「何とか返してください」という態度になります。
今のギリシャ情勢が、まさにその通りで
普通に考えれば、借金しているギリシャの方が
立場として弱いはずなのですが
そこは、既に借金をしている強みというか。
ユーロ離脱などを盾にして
強気の交渉を進めているのが、まさに今の構図です。
銀行預金も同じですよね。
銀行に預金するというのは、個人が銀行に貸し付けするのと同じ。
それに対して、利息という形でお金をもらいます。
ところが、ギリシャのように預金封鎖があると
自分のお金なのに、銀行の立場が一気に強くなります。
銀行から自分の預金を引き出そうとしても、銀行は
「払い出ししたくても、ない袖は振れない」
という態度になってしまうのです。
ギリシャ情勢を見ていると
一見不思議なように感じるところもありますが
自然原理に沿った交渉になっているということです。
さて、最後はギリシャが良い条件を引き出せるのでしょうか。
ブログランキングに参加しています。記事を読んでいただいたら、下のバナーをポチッとご協力お願いします。
株式投資 ブログランキング