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投資コラム

投資総額ではなくて、単価で投資を評価する

あなたは、投資価値をどのように判断していますか?
 
 
不動産の話をしていたのですが
2億円もする個人用の居住物件があり「安い」というのです。
 
私の感覚からすると、2億円なんて
普通の庶民が購入できる金額ではないので
直感的に「高い」と感じてしまいました。
 
あなただったら、どう感じるでしょうか?
 
 
 
話は続きます。
 
どうして、これが「安い」のかという理由を聞くと
要は坪単価なのです。
 
坪単価で見ると、周辺相場価格の約半分の値段。
 
だから「安い」というのです。
 
 
これには、私もハッと気が付かされました。
 
 
 
もし、あなたが2億円の住居と聞いて「高い」と思ったら
私と同じ感覚で物事を見ているのかもしれません。
 
というのも、全体の価格で、「高い」か「安い」かを
主観的に判断してしまうクセが付いてしまっています。
 
 
本当に正しい投資判断をするためには
全体の価格ではなく、あくまで「単価」を見て
評価の比較をすべきところです。
 
それを、知らず知らずのうちに、全体の価格で判断するような
クセがついてしまっていることに気が付かされました。
 
 
 
企業のM&Aでも、例えば100億円で企業を買収したとしても
PBR(株価純資産倍率)が1倍を切っているような企業だったら
割安な会社だと言えると思います。
 
逆に、10億円で買収した企業でも
PBRが10倍もするような会社だったら、高い買い物なのです。
 
問題は、絶対額ではないということは、分かっていただけたでしょうか?
 
 
 
絶対額で見ないように
特に直感的な総額だけで判断しないようにしないと
有用な情報を遮断してしまう危険性があります。
 
単なる絶対的な金額だけではなくて
単価を見て投資評価ができるように
投資家としての判断基準を養っていく必要があるのではないでしょうか。

2015年5月7日
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