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投資コラム

株主価値の最大化

昨日は、携帯電話各社の決算発表がありました。

中でも目を引いたのは、やはりソフトバンクの決算。

数字もありますが、何よりスプリントとの交渉について
孫さんからどのような発言があるのかが注目されていました。

 
もともと、ソフトバンクとしては、スプリントを買収したときに
Tモバイルとの合併というのは念頭にあったはずで
最初からの思惑を、齟齬にした形になります。

合併はしたかったのでしょうが、経営権を持てるかどうかが
最終的に溝のが埋まらなかったところのようです。

 
会社の運営上、経営と資本の分離は基本ですが
単なる投資家なのか、経営権を握るかでは全然違いますから
そこは大きな分かれ目だったのではないかと思います。

 
Tモバイル側の親会社、ドイツテレコム側の会見では
今回合意に至らなかった理由として

「株主に対する価値が上がらないと感じた」

というコメントを発表しています。

 
日本は、株主の価値も当然考えるのですが
海外の方が、株主を重要視する姿勢が強く見られます。

会社の事を第1に考えるのではなくて、
基本は株主のことを考えて、株主のために会社がどうすべきかです。

最終的には、会社のことを考えるという点では
同じ事を言っているようにも見えますが
株主が第1というのは、全然内容が違ってきます。

ソフトバンク側は、株主価値というよりは
会社の経営権にこだわるくらいなので、会社が第一です。

 
投資家として見た時に
株主を大事にしてくれるというのはいいなぁと
ドイツテレコム側の会見を見て思いました。

会社も大事ですが、投資家として見た時は
やっぱり株価をしっかり上げてくれることを考えてくれると
やはり投資したくなってくるものです。

日本と海外の株式投資の違いが、こんなところにも表れています。

2017年11月7日
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