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投資コラム

楽天が第4のキャリアに

いつも大きなニュースは、最初にNHKにすっぱ抜かれることが多いですが
今回も例に漏れず、楽天が第4の携帯電話会社に名乗りをあげるというが
ニュースで報道されています。

私の関わっている通信業界のニュースなので
非常に興味を持ってみているのですが
これはかなり勇気がいる投資と見ています。

 
既に日本国内の携帯電話は3社の寡占状態で
新しく参入してマーケットを確保するためには
相当な投資をしていかないといけません。

総務省が求める人口カバー率を満たす事を考えると
投資額に対してのリスクが大きすぎる気がします。

普通に考えて、投資額の規模の大きさを考えると
かなり厳しい投資になるのではないかと見てます。

 
価格戦略的にも難しいですね。

第4のキャリアとして、仮に低価格を歌おうとすれば
結果的には利益を圧迫することになるので
ある程度のマーケットは取れるかもしれませんが
余計に投資を回収するのが難しくなります。

既に3大キャリアがある中で、どういう位置づけのキャリアとして
楽天を位置づけるのかが大きなポイントでしょう。

 
技術的なことを言えば
今回総務省が割り当てをしようとしている周波数が
必ずしも繋がりやすいという周波数ではありません。

昔ソフトバンクがプラチナバンドと銘を打って
大きく宣伝をしましたが、いわゆるプラチナバンドだと
電波の繋がりやすさが全然違います。

ソフトバンクは繋がりにくいというイメージを
プラチナバンドでイメージを変えました。

楽天も、当初の電波の割り当てでは、苦労すると思われます。

最初は、安かろう悪かろうのイメージが
どうしても定着してしまうかもしれません。

 

リターンを求めるためには、リスクが伴います。

大きなリターンを求められば、リスクも大きい。

今回の楽天の挑戦は、かなりのハイリスク投資になるはずで
楽天という会社そのものの存続にも関わる可能性があります。

ただ、今回の挑戦は経営者としては面白いとみてます。

ここまでの投資は、なかなか緻密な計画がないと勇気がなくて実行できません。
その点には、敬意を表しますね。

2017年12月15日
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