新興国通貨危機

先日の投資コラムでも話題にしましたが
申告国の通貨が非常に厳しい局面に面しています。

トルコリラの暴落が話題になっていましたが
今度は、アルゼンチンペソです。

 
先日、アルゼンチンの中央銀行が
預金金利を年利60%へと、15%も一気に引き上げをしました。

ペソの下落が激しくなっており
利上げでペソ買いを増やして、通貨安を止めようとしましたが
金利を60%まであげてもなお、通貨安が止まっていません。

 
先日のコラムでも書きましたが
金利60%は、普通に考えるとものすごい金利で
1年で1.6倍にお金が増えるように見えます。

ただ、実際にはペソのように
為替がどんどん安くなっている現状では
金利は儲かるが、為替で損するという構造になって

得られる金利 ＜ 為替損

という流れが、ずっと続いています。

この状況だと、為替の下落以上に
金利を上げない限りは、状況が好転することはありません。

60%という金利も、かなり異常ですが
これでも追いついていないということになります。

 
新興国の通貨が厳しい状況になっていて
あまりこういう事態が連鎖してしまうと
世界経済的にはよろしくありません。

新興国の様子を見守りながらも
日本も事と場合によっては、対岸の火事ではないことを
認識しておいたほうがいいのかもしれません。

2018年8月31日

---

ブログランキングに参加しています。記事を読んでいただいたら、下のバナーをポチッとご協力お願いします。
株式投資 ブログランキング

• 新興国通貨危機