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投資コラム

ハイパーインフレとは?

選挙報道のテレビ番組を見ているときに
消費税増税を見送った時の懸念として
ハイパーインフレを懸念する人を見かけました。
 
 
ハイパーインフレが起こるかどうかは
神のみぞ知るところですが、昨日のコラムにも書いたように
昨今の出来事を見ていると、何が起こるか分からない状況です。
 
 
ところで、ハイパーインフレという状況を
あなたは正しく理解しているでしょうか?
 
言葉を取れば、インフレのハイパー版ですので
ものすごい物価の値上がりすることを
ハイパーインフレと呼んでいます。
 
月に10%も物価が値上がりするような事態になれば
ハイパーインフレと言って良いでしょう。
 
 
10年以上も前ですが、トルコに行った時に
お札のゼロの数が半端なく多かったことを覚えています。
 
http://pichori.net/recent_event/inflation_banknote/turkish/images/2001_one_million_lira.jpg
 
こういう国が、ハイパーインフレに見舞われた国で
お札に付いているゼロの数を見れば、だいたい分かると思います。
 
 
インフレ=物価上昇といっても
これは、あくまで国内での物価に限ってのことです。
 
例えば、日本人がトルコに旅行に行ったとして
物価が高く感じるかといえば、そんなことはありません。
 
日本より物価が安いのは、国力から考えても当たり前です。
 
つまり、ハイパーインフレになったとしても
この影響を受けるのは、その国で生活している人であって
外国人からみれば、何の影響も受けません。
 
外国人からすれば、為替レートが変わるだけで
物の値段は、国際水準と比較して決まっていきますので
ハイパーインフレが起こるとすれば、通貨の急落が同時に起こります。
 
 
1本100円のジュースがあったとして
為替が1ドル100円だったとしましょう。
 
ハイパーインフレで、ジュースが1本10,000円になったとしても
為替が1ドル10,000円だったら、外国人から見て
別に何の問題もないわけです。
 
 
もし、ハイパーインフレが起こると日本人にとっては
大きな影響を及ぼす事になります。
 
アベノミクスの副作用でもありますが
円安やルーブルの急落などを見ていると
楽観視して良いのかと思ってしまうところもあります。
 
インフレについて、正しい知識を持って
事前にリスク回避策を講じておくことが、何より大事だと思います。

2014年12月18日
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