トヨタ自動車 35%利益減の見込み
11日の日本市場は、小幅上昇となりました。
日経平均株価の終値は、13円高の16,579円となっています。
寄り付きは、アメリカ市場が高くなったことと
為替市場が円安に推移していたことを受けて
買いが先行する形となりました。
一時は、日経平均株価は250円近くの上昇となりましたが
上値が重たい感じになると、今度は売りムード。
為替の動きが円高方向に変わった事もあって
一時は前日比マイナスにまで落ち込みましたが
大きな下落もありませんでした。
SQ前で、もうちょっと上を目指すかなと思ってましたが
個人的には、思ったよりも早く腰折れしてしまった感じです。
今日は、とにかく決算発表がものすごくたくさんあり
内容をチェックするだけでも非常に大変です。
お目当ての記事を探すだけでも時間がかかります。
注目の決算発表は、トヨタ自動車です。
2016年3月期の決算は、当期利益が2.3兆円となりましたが
問題は2017年3月期の見通しです。
来期は、1.9兆円の利益と約36%減少を見込んでいます。
理由は為替の変動ということで、円高に進んでいる為替が
大きく利益を押し下げるという予想になっています。
「潮目が変わった」と発言しており
円安が追い風で伸びてきた成長も、これで一旦は打ち止めです。
為替以外のところで成長できるか、ここからが真価が試されるところです。
この傾向は、トヨタ自動車に限らず、多くの企業が影響するところです。
株価の上昇が打ち止めになったのと同様に
本質的な企業価値が上がらないと、株価上昇も見込めないでしょうね。