欧州銀行 マイナス金利の悪影響
8日のアメリカ市場は、続落となりました。
ダウ平均の終値は、177ドル安の16,027ドルとなりました。
世界的に相場が大崩れとなっており
アメリカ市場というよりは、欧州市場の動きが影響しています。
欧州圏での銀行関連の収益悪化が懸念されており
日本でもマイナス金利導入の結果をコラムに取り上げましたが
ECBでもマイナス金利が導入されており、金融機関の収益を圧迫するのは
日本と同じような構造になっています。
特に、財政的に厳しいギリシャが苦しい状況で
金融システムが成り立たないのではないかという懸念が出ています。
さらに、原油価格は下落となり、1バレル30ドルを再び割り込む流れ。
こうした背景を受けて、安全資産として見られている円に買いが集まり
対ドル、対ユーロで、急速な円高の動きとなりました。
マイナス金利という手法の悪影響が出ている部分があり
欧州市場を含め、どのような流れになっていくのか
金融セクターを中心に見ていく必要がありそうです。
アメリカの天然ガス生産のチェサピーク・エナジーが
破産申請の準備をしているとの噂が伝わり
株価は50%の急落となりました。
会社は、破産申請については真っ向から否定していますが
こうした話題が出てしまうと、会社の信用に関わるので
なかなか立ち直るのは厳しい気がします。