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投資コラム

世界経済の向かう方向性

今日の投資コラムは、世界経済についての行く末を
ちょっと大局からコメントしてみたいと思います。
 
 
アメリカが年内利上げを既定路線として動いています。
 
アメリカ、欧州、日本など先進国のほとんどがゼロ金利となり
一時期、高利回りだったオーストラリアも利上げの一方。
 
高成長を続けている中国でさえも、今年数度に渡り利下げしており
世界的に見ると、利下げの方向に向かっているのは間違いありません。
 
 
しかし、その中で、アメリカは12月に利上げしようという
世界経済の流れとは逆らった動きが出てきています。
 
アメリカに住んでいる訳ではないので
肌感覚が分からないのですが、これは大きな挑戦です。
 
 
日本も、過去にゼロ金利を解除した事がありましたが
結局は失敗に終わり、早々とゼロ金利に戻りました。
 
アメリカでも、そうした事が起こりうる可能性があります。
 
アメリカだけの経済で見れば、利上げは必要な時期ですが
世界経済の流れと逆らった動きができるのか?
というのは、大きな懸念として残ると思います。
 
 
もう少し広い視点で見てみると
先進国と発展途上国という、二極化の構図があります。
 
先進国は、既に成長の余地が限られてきており
ゼロ金利で成長を促進しなければならない。
 
しかし、発展途上国は、まだまだ成長の余地があるので
インフレを逆に抑制しなければならない。
 
こうした、2つの側面があります。
 
 
アメリカは、先進国に入っていますが
果たして、利上げによってインフレの抑制が必要なのか?
ということだと思います。
 
日本は、これだけやって、インフレが進まないのですから
金融政策で、インフレをコントロールするのは
もはや不可能なのでは?というのが個人的な意見です。
 
 
 
アメリカの利上げは規定路線になりつつありますが
果たして、利上げの後がどのようになっていくのか。
 
注目すべきは、利上げした後のアメリカ経済になるでしょう。

2015年11月20日
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