サーキットブレーカー制度
今日の投資コラムは、サーキットブレーカーについて。
投資家としては、旬なキーワードです。
今年から、中国市場でサーキットブレーカー制度が導入され
なんと導入初日から、サーキットブレーカーが働く事になり
そして、昨日も発動と、1週間で2回も発動されました。
もともと、サーキットブレーカーは
相場の急激な変動から、投資家を守るためにあり
一時売買を停止することで、投資家に冷静な判断を求めるため
売買できない時間を設けるためのものです。
日本の取引所グループでも導入されており
日経先物の動きで、短時間の間に約10%の値動きが断続的にあると
10分間の間、取引が中断されることになっています。
多くの人が記憶にあるところでは
2011年3月14日の、東日本大震災後の原発事故で
先物に売りが殺到して、サーキットブレーカーが発動しました。
今回、中国で導入されたサーキットブレーカーの制度では
5%の値動きがあった時点で、一時売買停止。
さらに動いて、7%まで到達すると、終日売買停止となるものです。
昨日の中国市場では、寄り付きからたったの30分の間に7%動き
終日売買停止に追い込まれることになりました。
まあ、一定期間売買できなくすることで
冷静に考えるということも可能かもしれませんが
どちらかというと、サーキットブレーカーが発動すると
むしろパニックに陥る事が多いように思います。
中国市場でも、まさにそのような状態で
売れるときに売っておこうという心理が働きます。
過去の経験から言えば、サーキットブレーカーが発動したら
さらに売られるんじゃないかと思います。
ちなみに、サーキットブレーカーは、急激な上昇でも発動しますが
これまで上昇で、サーキットブレーカーが発動したことはありません。
必ず急落の時にだけ、サーキットブレーカーが発動されます。
なお、今週の話題になった、中国のサーキットブレーカー制度は
早速撤回することが決まり、1週間ともたない制度になりました。
昨年から、市場に対して、色々な規制を出していますが
やればやるほど裏目に出るという・・・
なんとも、中国らしい相場環境が見られます。
滅多にないですが、こういう機会に
サーキットブレーカー制度について、勉強してみてはどうでしょう?
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