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投資コラム

日銀の金融施策 曲がり角

今日の投資コラムは、日銀の金融政策決定会合についてです。
 
既にご存じの方も多いと思いますが
日経平均株価が大暴落となり、大きなインパクトを与えています。
 
 
今日の金融政策決定会合では
追加の金融緩和が事前に期待されていて
マイナス金利の拡大や、国債買入枠の増大なども含め
何かしらのアクションが出てくるタイミングと期待されていました。
 
ところが、結果は現状維持を決め、ゼロ回答です。
 
さすがに、市場の期待が高かったこともあって
今日の相場は、発表後に大暴落となりました。
 
 
日経平均株価は、高値から見ると約900円も一気に下落。
 
為替は、1ドル111円から108円まで、真っ逆さまです。
 
ゼロ回答は可能性としては予想していましたが
予想以上の下落で、何も手出しできない暴落でした。
 
 
 
日銀の発表によると、2%のインフレターゲットの達成を
2017年中と、これまでよりさらに先送りしており
国内景気の冷え込みが指摘されています。
 
これまでは、原油相場の下落を言い訳にしていましたが
原油も下げ止まりの傾向にあるなかで
言い訳の理由が変わってきています。
 
 
アベノミクスの日銀の金融政策を見ていると
日銀の苦悩が伺えます。
 
日本に限らずかもしれませんが、金融政策だけで
インフレをコントロールするということが
全く機能していないと言っても良い状態です。
 
マイナス金利まで導入して、お金が市場に溢れているにもかかわらず
物価の情報は抑えられたままになっています。
 
 
マイナス金利を拡大することもできたでしょうが
弊害もあるため、過度な金融緩和を進めることは
リスクが大きいと判断したのではないでしょうか。
 
アベノミクスによる金融緩和は劇薬と言われていましたが
カンフル剤が切れて、まさに劇薬になろうとしています。
 
今日の日銀の金融政策決定会合の中身を見ていると
いよいよ、曲がり角に来たのかなという感じがします。
 
カンフル剤は、打ち続けているうちはいいかもしれませんが
途切れると、一気に悪化しまいますからね。
 
世界からの日本の見え方は、注視していく必要があると思います。

2016年4月28日
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