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投資コラム

預かり資産保護の原則

昨日に続いて、今日もコインチェック関連の話題です。

株式投資も同じですが、顧客からの預かり資産は
分別管理されるというのが大原則になります。

分別管理というのは、顧客から預かったお金については
事業とはまったく別に管理・維持しなければいけないということです。

これは、金融系の業務であれば、大大大原則です。

なので、仮に証券会社が大赤字だったとしても
顧客資産が傷つくことはありません。

顧客資産に手を付けてしまうことは、タブーなのです。

事業用資金と顧客資金は、厳密に分けて管理されています。

 
今回のコインチェック事件で
日本円の引き出しが再開されました。

2月13日の1日だけで、401億円が出金されたようです。

これを聞いて、倒産するんじゃないか?
という声が聞こえてくるのですが
顧客預かり資産を分別管理している限り
資金をたくさん引き出される事が、会社の危機には直結しません。

まあ、取引が減れば手数料が取れなくなるので
経営的にはマイナスにはなりますが
早く出金しないとお金がなくなるということはありません。

ネムの賠償金については、事業資金から
顧客預かりに振替ての対応になるのでしょう。

 
まったく問題がないわけではありませんが
顧客預かり資産の保全について分かっていれば
そんなに慌てる必要はありません。

ここは、基本中の基本なので
分別管理すらできていないようだったら
さすがに問題なので、そこまでではなさそうです。

2018年2月14日
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