雇用統計大幅下落 利上げ遠のく
3日のアメリカ市場は、やや下落して終えています。
ダウ平均の終値は、31ドル安の17,807ドルとなっています。
週末にもお伝えしましたが、金曜日は雇用統計の発表がありました。
非農業部門雇用者数は、3万8000人増となっており
これまでにない小幅な伸びになっています。
ベライゾンのストライキがあって、数字が小さくなったと言われていますが
それを踏まえても、かなり小さな伸びです。
また、過去の数字も下方修正されており
ネガティブサプライズとなっています。
失業率は4.7%となっており、5.0%から急低下していますが
労働参加率の低下もあげられており、あまり材料視されていません。
利上げのタイミングとしては、6月はほぼなしとなっており
7月も難しいのでは?という見方になってきています。
年内に、あと1回利上げできるか?という感じではないかと思います。
思わぬネガティブサプライズとなりましたが
株式市場としては、それほど大きな下落にはなっていません。
利上げが遅れることを好感する流れと
予想以上に悪かった雇用統計の悪材料と
判断が難しい相場になったといえます。
一番顕著に動いたのは為替市場です。
利上げが遠のいたことで、一斉にドル売りへと舵を切りました。
ドル円は、1ドル106円台にまで一気に円高へ。
日本市場は、流れ的に大きな影響を受けそうです。