オバマケア廃止法案撤回となり停滞感から下落へ
3月24日(金)のアメリカ市場は以下の通りとなりました。
・ダウ平均 20,596ドル(-59)
・S&P500 2,343.9ポイント(-1.9)
・ナスダック 5,828.7ポイント(+11.0)
24日はダウ平均、S&P500が下落し、ナスダックが上昇し
まちまちの展開。
採決が注目されていたオバマケア廃止法案は、共和党全体の
意見がまとまらず、何とトランプ大統領は法案を撤回。
法案の成否に注目していた市場は、肩透かしをくらう
形となりました。
法案自体が取り下げられ、市場のムードは停滞感がただよい
ダウ平均中心に売られる展開となりました。
法案の否決という最悪の事態は免れたものの、同法案は
トランプ政権の財源を伴う具体的な政策第1号であり
トランプ政権は政策実行の最初の段階から躓くことに。
これまで期待感で上昇してきたトランプ相場ですが
政策実行に疑問符が付けば、市場が逆回転を開始する
懸念もあります。
ダウ平均は大きな値下がりとはなっていませんが
恐怖指数とも言われるVIX指数が21日以降上昇しており
市場は少しずつリスクを織り込み始めているように感じます。
経済状況自体は好調に推移していますが
トランプ政権の政策実行力に疑問符がつくこととなった
オバマケア廃止法案の撤回。
今後市場がどのように受け取るのか、市場の状況を
注視したいと思います。