ポルトガル最大銀行に経営不安
10日のアメリカ市場は、反落となりました。
ダウ平均の終値は、70ドル安の16,915ドルと
再び下落に転じています。
この日の相場の流れが、ポルトガルでの不安によるものです。
ポルトガル最大の銀行BESが、終日売買停止となりました。
BESの親会社が、重大な経営困難に直面しているとしており
前日の取引では、BESの株価が17%安となりましたが
昨日は終日売買停止となり、懸念が広がっています。
ポルトガル最大の銀行ということもあって、万一の事があれば
ポルトガルに限らず、欧州全体に波及する懸念もあります。
ポルトガルの中央銀行は、財務状態に問題ないとしていますが
どういう形に落ち着くのか、しばらく見守る必要がありそうです。
また、欧州全体に波及すると、大きな問題になりますからね。
すっかりアメリカ市場も、ポルトガル問題に注目が削がれ
決算発表前の動きを、欧州にさらわれた感じです。
世界的に、ややリスクオフの動きになっています。
為替市場も、ポルトガル問題を嫌気して
ポンドやユーロが売りになっており
為替としては、円高への動きとなっています。