ギリシャ国民投票大差で否決

今日はコラムというよりは、ニュース。
　
週末にギリシャの国民投票がありましたが
結果は事前予想とは違い、大差での反対となりました。
　
約6割の人が反対票を投じたということで
ギリシャ国民の中での、一段の緊縮に対しては
国民として断固として反対するという結果になりました。
　
　
まさかの大差での反対となったことで
EUとしても、今後の協議がどうなるのか見通しがつかず
ユーロ脱退だけならまだしも
イギリスはEUからの脱退も検討していることもあり
EUそのものの崩壊と受け止める声もあります。
　
　
日本も多くの債務を抱えていますが
　
ウルトラＣの裏技としては
日銀が日本円の紙幣を刷って借金を返済するという
最後の禁じ手の方法があります。
　
　
ギリシャの場合は、自国でユーロを刷ることができず
日本と同じ裏技が使えないというのが
大きな違いになっており、他国からのプレッシャーもキツイ。
　
自業自得のところはありますが
他国からの締め付けがキツイのも想像がつきます。
　
　
　
大きな見方をすれば、小国であるギリシャから
IMF(アメリカ)、EUが高利で貸付をしていたが
必要以上に搾取しようとして
ついに搾取できなくなり、反乱が起こった。
　
そんな感じでしょうか。
　
ギリシャ格付けが低い事もあり
同じユーロを貸すのであれば
ギリシャは、ある意味優良な貸出先だったのです。
　
各国の思惑が渦巻く、ギリシャの経済です。
　
　
　
さて、今日の日本市場は、大幅な下落。
　
先週はかなり盛り返しましたが
再びギリシャのユーロ離脱の可能性が高くなったことで
これらのリスクを回避する流れになっています。
　
楽観論が、今回は出にくいことから
やや戻りに鈍くなってしまうのでしょうか。
　
　
既に欧州のマーケットが始まっていますが
ギリシャの債券に対する売りがキツイです。
　
ギリシャの2年物国債の利回りは47%を超えており
既に債券価値がない状態になっています。
　
マーケットの混乱は必至です。