日本国債格付け引き下げで金利への影響は?
今日の夕方に、ひとつ大きなニュースが飛び出しました。
ムーディーズが、日本国債の格付けを「Aa3」から「A1」へと
1段階格下げする事を発表しています。見通しは「安定的」です。
日本国債は、過去にも格付けの引き下げをされていますが
前回はフィッチが最初に格下げをして、後からムーディーズや
S&Pが追随するような形となりました。
今回は、格付け会社としても知名度の高いムーディーズが
先行して日本国債の格付け引き下げを行っています。
格付け引き下げの理由としてですが
・財政赤字解消の不確実性が増したこと
・デフレ脱却、経済成長に対する不確実性
・日本国債利回りの上昇リスクと、債務負担能力の低下
というのが理由として挙げられています。
何か引き金になったかはコメントされていませんが
ムーディーズとしては、消費税増税見送りによって
財政再建が先送りされたことによる懸念を
格付けの見直しとして評価したとみています。
格付け見通しの影響ですが、今のところ良く分かりません。
材料発表後は、急速に円安が進行したかと思いきや
今度は一転して、円高へと急速に振れています。
短時間で、ドル円で1円くらい大きく振れました。
日本国債の格下げそのものは、日本円売りに繋がりますが
日経先物が下落したことによる影響や
ちょっと、相場が不安定になっていると思います。
もっとも懸念すべき点は、ムーディーズも心配している
日本国債の利回りの変化についてです。
恐らく、格付け会社1企業のレーティング変更だけでは
大きな変化は出てこないと思いますが
日本国債の利回りが上昇するようになると、財務リスクが高まります。
もし、金利が上昇するような事があれば
日銀としては、それこそ第3弾バズーカが必要なくらい
金利を安定的に保つ事を、無理矢理でもやるしかなくなるでしょう。
今後は、他の格付け会社の出方やコメントに注目しつつ
金利の動向については、一応警戒しておく必要があると思います。
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