ECBの金融縮小ムードが一転、楽観モードで株高
6月28日(水)のアメリカ市場は以下の通りとなりました。
・ダウ平均 21,454ドル(+143)
・S&P500 2,440.6ポイント(+21.3)
・ナスダック 6,234.4ポイント(+87.7)
28日は3指数ともに上昇、高値更新こそなりませんでしたが
全面高の展開となりました。
ECB(欧州中央銀行)より、前日のドラギ総裁の発言が正しく
伝わっていないとのコメントが出て、金融緩和縮小モードが
一転し市場は緩和維持と受け止め、買い安心感を背景に
欧米ともに買いが進みました。
株高を牽引したのは金融株ですが、更にハイテク株も
買われた結果、ナスダック指数も大幅に上昇。
そして原油価格(WTI)も上昇し、44ドル台を回復。
株式市場としては後ろ向きな材料が殆どない状況と
なりました。
ダウ平均採用銘柄で下落したのは5銘柄のみで
2位のGEを除くと全てヘルスケア株となりました。
株の全面高を受け昨日上昇のVIX指数も一昨日の
水準に値下がり、再び歴史的な安値水準に沈みました。
ドラギ総裁及びECBのコメントに振り回されている
株式市場ですが、それだけ金融緩和縮小の継続可否に
市場は神経質になっている証と言えます。
既にFRBは緩和縮小に舵を切っている中、ECBの
スタンスには今後も十分な注意が必要と考えます。