前日の上昇を取り消す下落、欧州株も大きく下げる
6月29日(木)のアメリカ市場は以下の通りとなりました。
・ダウ平均 21,287ドル(-167)
・S&P500 2,419.7ポイント(-20.9)
・ナスダック 6,144.3ポイント(-90.0)
29日は3指数揃って下落、前日の上昇分以上の
下げに見舞われ、市場は方向性を見失っています。
金融政策に対し緩和維持の楽観で買われた昨日と
異なり、28日はハイテク株中心に売られ、全面安の展開。
FRBのストレステストの結果が公表され概ね
問題が生じなかった金融株は買われましたが、市場全体の
売りの流れを変える程の力はありませんでした。
そしてアメリカ市場以上に下げたのがヨーロッパ株。
ドイツ、イギリスともに大きく値下がりし、安値を更新し
今後ダウントレンド入りとなるかの瀬戸際に位置することになりました。
またVIX指数が日中乱高下、一時は5月の北朝鮮情勢が
緊迫の際の水準にまで上昇しました。
終盤には値を戻したVIX指数ですが、月曜の水準を回復し
歴史的な安値水準からは1日で脱出となりました。
ハイテク銘柄を中心に上げ下げが激しく入れ替わる日々が
継続しており、市場は次の方向性を決めあぐねています。
明確なトレンドが生じるまで、今しばらく待ちたいと思います。